経歴が物語る迷わない経営者、大原孝治
大原孝治氏は日本の有名な実業家であり、株式会社ドンキホーテホールディングス代表取締役社長兼CEOです。大原孝治氏率いる経営陣のもと、現在ドンキホーテは出店数の拡大を続けています。ただその拡大も、単に店舗数を増やすだけの拡大ではなく実利を伴う拡大となっているのです。つまり利益の出ない店舗は躊躇なく閉店する、迅速な経営判断を伴いながら氏のビジネス展開は続いているのです。
出店よりも閉店が話題となる、そんな例が2017年にありました。2月にオープンしたばかりのドンキホーテ神保町靖国通り店を同年10月にあっさりと閉店したのです。出店した場所の街はビジネスマンが行き交う緊張した街であり、ドンキホーテで買い物をするラフなイメージとかけ離れているからというのが理由です。
ここでは大原孝治氏の経歴が感覚を研ぎ澄ませ迅速な判断に繋がったといえます。通常このような理由で閉店していれば初期投資が回収できずに経営的に悪影響が出るのではないかと考えることもできます。ところが閉店するということも事前に考慮に入れた経営がなされており、閉店した店舗はテナントとして貸し出す不動産事業のスキームが準備されているのです。よって閉店したとしても経営上のダメージを負うことなく事業が継続できるのです。単なる目標突破だけでなく複合的な経営手法を準備しスピーディーにこなしていける、まさに積み重ねた経歴が感情的ではなくロジカルに発揮できる経営者、それが大原孝治氏なのです。